法事の食事は日本料理が定番?会席料理の相場・マナー・会場選びを徹底解説
渋谷・神泉エリアの和食料理店【日本料理 いまここ】です。
法事の食事といえば日本料理が一般的ですが、具体的にどのような料理を用意すべきか、費用はいくらかかるのか、迷われる方も多いのではないでしょうか。故人を偲ぶ大切な場だからこそ、参列者への配慮やマナーを押さえた食事の準備が求められます。
本記事では、法事における日本料理の選び方から、会席料理の相場、会場の選定ポイント、席順や挨拶といったマナーまで、法事の食事に関する疑問を幅広く解説します。初めて法事を執り行う方や、久しぶりの法事で段取りを確認したい方はぜひ参考にしてください。
法事の食事とは?その意味と目的

法事の後に行われる食事会は「お斎(おとき)」と呼ばれ、僧侶や参列者に対する感謝の意を込めて振る舞われるものです。単なる会食ではなく、故人を偲びながら在りし日の思い出を語り合う大切な時間として位置づけられています。
お斎の由来と宗教的な意味
「斎」という字には「身を清める」「慎む」という意味があり、もともとは僧侶が午前中にとる食事を指していました。法事においては、読経をしていただいた僧侶への謝意を表すとともに、参列者全員で故人の供養を行う場として発展してきました。
現代では宗教的な意味合いよりも、故人との別れを惜しみ、遺族と参列者が親交を深める社交的な側面が強くなっています。とはいえ、法事という厳かな場にふさわしい節度ある食事会を心がけることが大切でしょう。
法事の食事に招く人の範囲
法事の食事には、法要に参列した方全員を招くのが基本的な考え方となります。一般的には以下のような方々が参加されることが多いようです。
施主やその配偶者、子どもや孫といった直系の親族が中心となり、故人の兄弟姉妹やその配偶者、親交の深かった友人や知人などが加わります。法要の規模によっては、会社関係者や近隣の方を招くケースもあるでしょう。
僧侶についても、従来は食事会に同席いただくのが正式なマナーとされてきました。ただし近年は、僧侶の都合や施主の意向により、お斎への出席を辞退されることも珍しくありません。僧侶が出席されない場合は「御膳料」として5,000円から1万円程度を別途お渡しするのが一般的な対応方法です。
食事会の開催は任意
実は、法事の後に必ず食事会を開催しなければならないという決まりはありません。施主の事情や参列者の都合、地域の慣習によって、食事会を省略するケースも増えてきました。
特にコロナ禍以降は、感染症対策の観点から法要のみで解散し、代わりに折詰弁当や返礼品をお持ち帰りいただく形式が広まりました。現在でもこの簡略化された形式を継続している地域や家庭は少なくありません。
食事会を開催しない場合は、法要の案内状にその旨を明記しておくと、参列者も予定を立てやすくなります。「誠に勝手ながら、法要終了後の会食は執り行いませんので、ご了承くださいますようお願い申し上げます」といった一文を添えるとよいでしょう。
法事の食事に日本料理が選ばれる理由

法事の食事では、和食、特に日本料理の会席が選ばれることがほとんどです。洋食や中華が絶対にNGというわけではありませんが、なぜ日本料理が好まれるのか、その理由を見ていきましょう。
精進料理の伝統に由来
仏教では、殺生を禁じる教えから、肉や魚を使わない精進料理が法事の正式な食事とされてきました。野菜や豆腐、穀物を中心とした精進料理は、故人の供養にふさわしい慎ましやかな食事として長く受け継がれています。
現代の法事では厳密な精進料理にこだわる必要はなくなっていますが、その伝統が日本料理を選ぶ文化的背景となっています。会席料理には精進料理の要素を取り入れたものも多く、法事の雰囲気に自然と馴染むのです。
幅広い年齢層に対応できる
法事には高齢の方から小さなお子様まで、幅広い年代の方が参列されます。日本料理は味付けが比較的あっさりとしており、消化にも優しいため、年配の方でも食べやすいという利点があります。
また、会席料理は一品ずつ提供されることが多く、各自のペースでゆっくりと食事を楽しめます。量の調整もしやすいため、食が細い方への配慮も行いやすい形式だといえるでしょう。
落ち着いた雰囲気を演出できる
日本料理店や料亭の多くは、畳敷きの個室を備えており、静かで落ち着いた空間を提供してくれます。故人を偲ぶ厳かな場にふさわしい雰囲気づくりという点でも、日本料理が選ばれる理由のひとつといえます。
器の美しさや季節感を大切にする日本料理の特性は、故人への敬意を表現する場としても適しています。華美すぎず、かといって質素すぎない、バランスの取れた食事を提供できるのが日本料理の強みでしょう。
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法事の会席料理|メニュー内容と特徴

法事で提供される会席料理は「法事会席」や「法要会席」などと呼ばれ、通常の会席料理とは若干異なる構成になっています。どのような料理が並ぶのか、その特徴を詳しく見ていきましょう。
法事会席の基本的な構成
法事会席は、一般的に以下のような品々で構成されています。
先付けや前菜から始まり、お造り、煮物、焼き物、揚げ物、蒸し物、酢の物、ご飯、汁物、香の物、そしてデザートや果物で締めくくるのが標準的な流れです。店舗や価格帯によって品数や内容は異なりますが、8品から12品程度で構成されることが多いようです。
伝統的な精進料理では肉や魚を使用しませんが、現代の法事会席では刺身や焼き魚が含まれることも珍しくありません。ただし、お祝いの席で出されるような鯛の姿焼きや伊勢海老といった慶事の食材は避けるのがマナーです。
慶事の食材として避けるべきもの
法事の料理では、慶事を連想させる食材の使用を控えるのが基本的な考え方となります。具体的には以下のような食材が該当します。
鯛は「めでたい」に通じることから、姿焼きや尾頭付きの形での提供は避けられます。ただし、切り身として料理に使用する分には問題ないとされることが多いようです。同様に、伊勢海老や紅白のかまぼこ、赤飯なども、お祝いのイメージが強いため法事の席にはふさわしくないとされています。
一方で、料理の盛り付けや器選びにも配慮が必要です。金や赤を多用した華やかな演出は控え、落ち着いた色合いでまとめるのが望ましいでしょう。
精進料理を選ぶ場合
宗派によっては、四十九日までの忌中は精進料理をお出しすることが正式とされる場合もあります。精進料理は肉、魚、卵といった動物性食品を一切使用せず、野菜や豆腐、湯葉、麩などを中心に構成されます。
精進料理を提供できる料亭やホテルは限られていますので、希望する場合は早めに確認と予約を行うことをおすすめします。費用相場は通常の会席料理よりもやや高めで、1人あたり8,000円から15,000円程度が目安となります。
子ども向けの料理
法事に小さなお子様が参列される場合は、子ども向けメニューの有無を事前に確認しておきましょう。多くの日本料理店やホテルでは、お子様御膳やお子様ランチを用意しており、1,500円から3,000円程度で提供されています。
子どもが食べ慣れた料理を用意することで、食事中に騒いでしまうリスクを減らせますし、保護者の方も安心して故人を偲ぶ時間を過ごせるでしょう。アレルギー対応についても、予約時に相談しておくことが大切です。
法事の食事にかかる費用相場

法事の食事費用は、会場の格式や料理の内容によって大きく変わります。ここでは、一般的な費用相場と、予算に応じた選択肢を紹介します。
1人あたりの費用目安
法事の食事費用は、1人あたり3,000円から1万円程度が一般的な相場です。予算帯別の料理内容の目安は以下のとおりです。
3,000円から4,000円台では、比較的カジュアルな和食店での会席料理や、仕出し弁当が中心となります。品数は6品から8品程度で、法事の最低限の体裁を整えることができます。
5,000円から6,000円台になると、しゃぶしゃぶ専門店や中級の料亭での法事会席が選択肢に入ってきます。品数も8品から10品に増え、お造りや焼き物の質も上がります。木曽路やサガミといったチェーン店でもこの価格帯の法事プランを提供しています。
7,000円から1万円台では、老舗料亭やホテルでの本格的な会席料理を楽しめます。一品一品の素材にこだわった料理が提供され、故人を偲ぶにふさわしい格式ある食事会を演出できるでしょう。
飲み物代は別途必要
上記の費用相場は料理代のみの金額であり、飲み物代は別途発生するケースがほとんどです。ビールや日本酒、ソフトドリンクなどを含めると、1人あたり1,000円から2,000円程度を追加で見込んでおく必要があります。
飲み放題プランを用意している店舗も多く、参列者の人数や傾向に応じて検討するとよいでしょう。飲み放題の相場は90分で1,500円から2,500円程度が一般的です。
費用は施主が負担するのが通例
法事の食事費用は、原則として施主が全額負担します。参列者からいただく御仏前(御香典)は、香典返しや法要全体の費用に充てられるものであり、食事代そのものとは切り離して考えるのが一般的な考え方です。
ただし、親族間で費用を分担する取り決めをしている家庭もあります。特に年忌法要が続く場合は、事前に親族間で相談しておくとトラブルを防げます。
法事の食事会場はどこで行う?

法事の食事を行う会場には複数の選択肢があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。参列者の人数や年齢構成、法要を行う場所からの距離などを考慮して、最適な会場を選びましょう。
日本料理店・料亭
日本料理店や料亭は、法事の食事会場として最も人気のある選択肢です。法事向けの会席プランを用意している店舗が多く、料理から接客まで安心して任せられます。
メリットとしては、法事にふさわしい落ち着いた雰囲気の個室を確保できること、料理の質や見た目が洗練されていること、接客のプロによるきめ細やかなサービスを受けられることなどが挙げられます。
一方、デメリットとしては、人気店は予約が取りにくいこと、個室料が別途かかる場合があること、自宅や法要会場から離れた場所になることがあることなどが考えられます。
木曽路、なだ万、割烹一の谷といった法事対応で定評のある店舗では、送迎バスの手配や法要室の併設など、施主の負担を軽減するサービスを提供しているところもあります。
ホテルの宴会場
ホテルは、大人数での法事食事会に適した会場です。100名を超えるような大規模な法事でも対応可能であり、バリアフリー設備も整っていることが多いため、高齢の参列者にも安心です。
ホテル利用のメリットは、駐車場や交通アクセスが良好なこと、クローク設備が充実していること、宿泊が必要な遠方からの参列者に便利なことなどがあります。
デメリットとしては、料亭に比べると画一的な雰囲気になりやすいこと、日本料理専門店に比べると料理の専門性がやや劣る場合があること、繁忙期は予約が困難なことなどが挙げられます。
寺院・霊園の併設施設
法要を行う寺院や霊園に会食施設が併設されている場合は、移動の手間が省けて大変便利です。読経から食事までを一か所で済ませられるため、高齢の参列者や小さなお子様連れの方への負担も軽減できます。
ただし、施設によっては仕出し弁当のみの対応となる場合もあります。温かい料理の提供を希望する場合は、事前に確認しておきましょう。また、施設利用料が別途必要になることもありますので、費用面での確認も忘れずに行ってください。
自宅
自宅での食事会は、アットホームな雰囲気で故人を偲べるという点で根強い人気があります。仕出し弁当や料理の出前を利用すれば、施主の負担も軽減できます。
自宅開催のメリットは、会場費用がかからないこと、時間を気にせずゆっくり過ごせること、故人の思い出の品に囲まれながら語り合えることなどでしょう。
デメリットとしては、準備や後片付けの負担が大きいこと、参列者が多い場合はスペースの確保が難しいこと、近隣への配慮が必要なことなどがあります。
仕出し弁当を利用する場合の相場は、1人あたり3,000円から5,000円程度が目安です。配達料が別途かかることもありますので、注文時に確認してください。
会場選びで押さえるべきポイント
どの会場を選ぶにしても、以下の4点は必ず確認しておくべきです。
法事に適した料理の有無
慶事メニューが中心の店舗ではないか、法事向けのプランがあるかを確認しましょう。
法要会場からのアクセス
参列者全員が無理なく移動できる距離にあるか、駐車場は十分か、公共交通機関でのアクセスは良好かをチェックします。
個室の有無と収容人数
法事はプライベートな場であるため、他の客と顔を合わせない個室が望ましいでしょう。参列者の人数に対して広すぎず狭すぎない部屋を確保することも大切です。
参列者への配慮
足の悪い方のための椅子席やバリアフリー対応、お子様向けメニュー、アレルギー対応など、参列者の事情に合わせた配慮ができる会場を選びましょう。
法事の食事を予約するタイミング

法事の準備は、日程が決まり次第できるだけ早く始めることが大切です。食事会場の予約についても、余裕を持ったスケジュールで進めましょう。
1か月半から2週間前までに予約を
食事会場の予約は、法事の1か月半前から遅くとも2週間前までには済ませておくことをおすすめします。特に土日祝日に法事を行う場合や、お彼岸やお盆の時期は予約が集中しますので、早めの行動が欠かせません。
予約時に伝えるべき情報は以下のとおりです。法事であること、日時、人数、予算、料理の希望、アレルギーの有無、子ども用メニューの必要性、個室の希望、送迎の有無などを明確に伝えましょう。
人数変更への対応
法事の参列者数は、案内を出してからでないと確定しないことがほとんどです。予約時には概算の人数を伝え、最終確定はいつまでに連絡すればよいかを確認しておきましょう。
多くの店舗では、3日から1週間前までに最終人数を連絡すれば対応可能としています。ただし、大幅な人数変更や直前のキャンセルには料金が発生する場合もありますので、キャンセルポリシーは必ず確認してください。
法事の食事の席順とマナー

法事の食事会には、通常の会食とは異なる独自のマナーがあります。席順や挨拶の作法、服装など、押さえておきたいポイントを解説します。
席順の基本的な考え方
法事の食事会における席順は、僧侶を最上位、施主を最下位とするのが基本です。具体的な配置は以下のようになります。
最も格式の高い「上座」には僧侶を、その次に故人と親交の深かった友人や知人、会社関係者などをお通しします。親族は「下座」側に着席し、施主は出入り口に最も近い末席に座って、接待役に徹するのが一般的な形です。
僧侶が食事に出席されない場合は、親族以外の参列者を上座にお通しし、親族は下座に座ります。いずれの場合も、高齢の方や足の悪い方には、出入りしやすい席を用意するなど、柔軟な対応を心がけましょう。
施主による挨拶
法事の食事会では、食事の前後に施主から参列者へ挨拶を行います。堅苦しく考える必要はありませんが、以下の要素を含めるとよいでしょう。
食事前の挨拶では、参列へのお礼、法要が無事に終わったことへの感謝、故人への思い、食事を楽しんでいただきたい旨を伝えます。
食事後の挨拶では、あらためてのお礼、故人への継続的なご厚誼のお願い、引き出物についての言及、締めの言葉を述べます。
食事会の所要時間
法事の食事会は、1時間半から2時間程度で終わることが一般的です。あまり長くなりすぎると参列者も疲れてしまいますし、短すぎると落ち着いて故人を偲ぶ時間が取れません。
施主は食事の進み具合を見ながら、頃合いを見計らって締めの挨拶を行います。お開きの合図として、コーヒーやお茶、デザートが出されることも多いようです。
服装について
法事の食事会における服装は、法要時と同じで問題ありません。特に着替える必要はないでしょう。
ただし、三回忌以降の法事で法要自体が略式化されている場合は、食事会に移る前にネクタイを外すなど、多少カジュアルダウンすることも許容されています。施主の判断や参列者の顔ぶれに応じて、臨機応変に対応するとよいでしょう。
会話のマナー
法事の食事会は故人を偲ぶ場ですから、会話の内容にも一定の配慮が必要です。故人の思い出話が中心となりますが、あまり暗い話題ばかりにならないよう、楽しかった思い出や功績を語り合うとよいでしょう。
避けるべき話題としては、政治や宗教に関する議論、他の参列者の批判、金銭に関する生々しい話などがあります。また、お酒が入ると声が大きくなりがちですので、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
忌日法要と年忌法要における食事の違い

法事には、四十九日までの「忌日法要」と、一周忌以降の「年忌法要」があります。それぞれの法要の性格によって、食事の考え方にも若干の違いがあります。
忌日法要の食事
初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日(四十九日)と続く忌日法要は、故人の魂が次の世界へ旅立つまでの期間に行われます。特に四十九日は「忌明け」として重要な節目となります。
伝統的には、忌中の食事は精進料理が正式とされてきました。現代では厳密に精進料理にこだわる必要はなくなっていますが、派手な料理や慶事の食材は避け、控えめな内容にするのが望ましいでしょう。
四十九日法要は参列者も多くなる傾向があるため、会場の確保や料理の手配は特に早めに行うことをおすすめします。
年忌法要の食事
一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌と続く年忌法要では、回を重ねるごとに参列者の範囲も狭まり、形式も簡略化されていきます。
年忌法要の食事は、忌日法要に比べると自由度が高くなります。故人が好きだった料理を取り入れるなど、より故人らしさを感じられるメニュー構成にする家庭も少なくありません。
十三回忌以降は、ごく親しい親族のみで行われることが多く、食事も自宅での簡単な会食で済ませるケースが増えています。
法事の食事で人気の日本料理店

法事の食事会場として定評のある日本料理店をいくつかご紹介します。地域によって利用できる店舗は異なりますが、会場選びの参考にしてください。
木曽路
しゃぶしゃぶと日本料理の専門店として全国に店舗を展開する木曽路は、法事の会場として高い人気を誇ります。法事会席は4,000円台から1万円台まで幅広い価格帯で用意されており、予算に応じた選択が可能です。
個室や大広間を完備しているほか、無料送迎バスのサービスを行っている店舗もあります。飲み放題プランやパートナーシップカードによる割引など、利用者に嬉しいサービスも充実しています。
なだ万
創業190年を超える老舗として知られるなだ万は、格式ある法事をご希望の方に選ばれています。伝統の技に裏打ちされた本格的な日本料理を、洗練された空間で楽しめます。
価格帯は他の選択肢に比べるとやや高めですが、故人を送る最後の法事など、特別な節目にふさわしい場を演出してくれるでしょう。
地域の老舗料亭
全国各地には、法事対応で長年の実績を持つ老舗料亭が数多くあります。枚方市の「割烹一の谷」、倉敷市の「日本料理 蔵」など、地域に根ざした店舗は、きめ細やかなサービスと地元の食材を活かした料理で定評があります。
地元の料亭を選ぶメリットは、法要会場からのアクセスがよいこと、地域の慣習を熟知していること、仕出しサービスに対応していることが多いことなどが挙げられます。
和食チェーン店
サガミなどの和食チェーン店も、法事の会場として選ばれることがあります。「蘭コース」といった法事向けメニューを用意しており、5,000円前後で本格的な和食会席を楽しめます。
チェーン店の強みは、全国どこでも一定の品質が担保されていること、価格がリーズナブルなこと、予約が取りやすいことなどでしょう。一方で、老舗料亭に比べると雰囲気面ではやや劣る印象を受ける方もいらっしゃるかもしれません。
仕出し弁当を利用する場合の注意点

自宅や法要会館などで食事会を行う場合、仕出し弁当を利用するという選択肢があります。仕出しを手配する際の注意点をまとめました。
法事向けの仕出し弁当を選ぶ
仕出し弁当にも慶事向けと弔事向けがあります。注文時には必ず「法事で使用する」旨を伝え、法事にふさわしい内容の弁当を手配してください。
法事向けの仕出し弁当は、紅白のかまぼこや鯛の尾頭付きといった慶事の食材を避け、落ち着いた彩りでまとめられています。価格は1人あたり3,000円から5,000円程度が相場です。
配達時間と温度管理
仕出し弁当の配達時間は、食事会の開始時刻から逆算して設定しましょう。法要の終了時刻が読みにくい場合は、多少の余裕を見て配達を依頼し、保温・保冷の対策を講じておくと安心です。
夏場は特に食中毒のリスクが高まりますので、冷房の効いた部屋で保管する、温かい料理は別途温め直す手段を用意するなど、衛生面への配慮が欠かせません。
食器や備品の確認
仕出し弁当を利用する場合、お箸や取り皿、お茶やコップなどは自前で用意する必要があることが多いです。業者によっては食器類のレンタルサービスを行っているところもありますので、注文時に確認しておきましょう。
また、ゴミの処理についても事前に確認が必要です。弁当の容器を回収してくれる業者と、使い捨て容器で回収不要の業者がありますので、当日の段取りを考慮して選んでください。
持ち込み可能かどうかの確認
法要会館や寺院の施設を利用する場合、外部からの仕出し持ち込みが可能かどうかを必ず確認してください。施設によっては、提携業者の利用を条件としていたり、持ち込み料が必要になったりする場合があります。
持ち込みが認められている場合でも、温め直しのための設備があるか、ゴミは持ち帰る必要があるかなど、細かな条件を事前に把握しておくことが大切です。
まとめ
法事の食事は、故人を偲び、参列者への感謝を伝える大切な場です。日本料理が選ばれるのは、精進料理の伝統に由来するとともに、幅広い年齢層に対応でき、落ち着いた雰囲気を演出できるという実用的な理由もあります。
法事会席の相場は1人あたり3,000円から1万円程度で、予算や法事の規模に応じて選択できます。会場は日本料理店、ホテル、自宅など複数の選択肢があり、それぞれにメリット・デメリットがありますので、参列者の顔ぶれや法要会場からのアクセスを考慮して最適な場所を選びましょう。
予約は1か月半から2週間前までに済ませ、席順や挨拶といったマナーも事前に確認しておくと安心です。故人への想いを込めた食事会を通じて、参列者の皆様と大切な時間を共有してください。
